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「貯蓄から投資へ」というのが国是のはず。
だとすれば市場応援税制をきっちりと恒久化しなければ、中長期的に保有することで自分の好きな企業を応援する株主など育つはずもなかろう。
年金や健康保険の将来が危ぶまれている折でもある。
自分で自分の人生を切り開こうとする個人を育てるのが証券税制のあるべき本来の役目のはずである。
「株などやってない」とうそぶく政治家の人たちも、もっと真剣にこの問題を考えなければ、新興国に大きく水をあけられて、それこそ孫たちが泣きをみる日本になるだろう。
もっとしっかりした国家観や大局観を持つ、政治家の本来の役目ではないのか。
心根の美しい国民作りのために個人金融資産を動かせ何人かの方が年賀状に「証券税制ではご努力いただきありがとう」と添え書きをしてくださっていた。
なんとも嬉しい限りである。
証券税制論議の中には、思わず「政治家の言うことかよ」と突っ込みを入れたくなる発言も目立ったし、中には大真面目に「いまの証券税制は金持ち優遇だから即刻廃止」といった相も変わらず大衆受けしか考えていない公明党の発言もあった。
この政党は有名宗教団体系なのだが信者からの寄付が多いにもかかわらず、信者の多くが株を売却して寄付をしているという現実を忘れているのではないか。
株価が上昇してくれれば、その分寄付も増えるとは考えないのだろうか。
証券業界にも多数の信者の方が働いているはずだから、いちど首脳部にそのあたりの仕組みをとつくりと説明してあげてほしいものである。
いまどき証券税制を促進型にするのではなく、抑圧型にして重税を課すと考えること自体、大変な時代錯誤としか言いようがない。
日本企業への日本人投資家の投資を抑制するような税制を導入すれば、結果がどうなるかぐらいはちょっと考えればわかるはず。
そうでなくとも2007年5月には三角合併が可能になった。
株価が低ければ当然その企業の時価総額も小さくなるので、実力に比べ低株価の企業はたちまち買収のターゲットとされるだろう。
欧米の主要企業の時価総額に比べ、日本の一流企業の押しなべてまだ小さいところが多いので、それこそ俗に言う「ハゲタカが乱舞する」ことになるだろう。
別にハゲタカが群れてきたって、出てくるべくして出てくるお膳立てはこちらが作ったのだから、とくに驚くことでもないのだが、そうなるとこの同じ手合いがまた「ハゲタカはけしからん」なんてことを叫ぶのではないか。
まるで漫画である。
その政党でそんな発言をしたトップの学暦を調べたら何と天下のT大出身。
いったい何を学んできたのやらと頭の中を覗きたくなった。
「金持ち優遇はけしからん」なんて、いったいどんな金持ちのことを言っているのかわかっているのだろうか。
日本経済を活性化し成長させていくためには誰かがリスクを取って投資しなければ、発展などするわけもないことぐらい子供だってこのごろは知っているご時世なのである。
むしろ、いちばんけしからんのはリスクも取らず寄付もせず、自分のことしか考えていない金持ちを何とかするのが先だろう。
個人金融盗産のうちまだ17%(2006年末の個人金融資産の770兆円にあたる)は現預貯金、つまりリスクも取らず動きもせずの状態なのだから、この怠けているカネを活性化させなければ日本が活性化するはずもないではないか。
金持ちは本来ケチで用心深くて疑い深いと決まっている。
この連中のカネを動かすには「こっちの水が甘いぞ」とむしろ勧誘すべきではないのか。
幸いカネだけは世界で有数と言われるほど持っているのだから、どうかそのカネを日本のために有効に側かしてください。
そのためにお役に立つ税制を準備しましたよ、というのが与野党を問わず、明るく楽しく美しい日本を作る近道のことを、もうわかってもいいころではないか。
Y張市の成人式を手作りで行った子供たちを見て涙が出た。
その子供たちのためにと、日本中から230万円余りもの寄付が集まったとか。
優しい人も多いのである。
何とも嬉しい心温まる話ではないか。
こうした話をアチコチで聞くことができる国にするためにも、もっと志の高い金持ちを作るのが本来の政治の役目だろう。
国が税金で集めて民に下しおかれる時代ではない。
「美しい国」を作るには「心根の美しい国民」が不可欠のはず。
馬鹿のひとつ覚えのような「金持ち優遇はけしからん」なんて言葉はもう止めようではないか。
むしろ、もっと「志の高い資産家」を育てる制度・税制を考えることだ。
優遇されるべきリスクに挑戦して頑張った成功者日本という国は、金持ち優遇是か非かという議論が大好きだ。
だが、その金持ちとはいったいどんな金持ちなのかということに対する基準はない。
金持ちといってもいろいろだ。
親から引き継いだ遺産でのうのうと暮らしている人たちを優遇しろと言っているのではない。
そのような人たちにも働いてもらうような環境を作るべきだろう。
自分が働くのがいやなら、遺産を社会のために活用するようなシステムを作ればいい。
ライブドアの前社長、H世文被告やM上ファンドの前代表、M世彰被告のように、ただカネを儲ければいいという金持ちは問題外だ。
ただし、彼らも儲けの中から多額の税金を払ってくれていると思えば、それほど腹を立てることもない.要は、正しく社会に貢献する志の商い金持ちこそ優遇するべきであり、寄付をしやすい制度などどんどん導入すればいい。
昔から言われているように、「冥土にカネは持っていけない」のだから、カネの代わりに名誉を持っていっていただくことを考えようではないか。
スタンフォードやカーネギーのような名誉が残る人生は生きた何よりの証だろう。
徒手空拳から身を起こし、夜も眠らずに働き、様々な苦労を重ねて成功した人たちまで、いわゆる金持ちとされ、「金持ち優遇はけしからん」とばかりに税で金持ちを潰してしまったら、誰もリスクを取れなくなってしまう。
リスクに挑戦して頑張った成功者は、もっと優遇されてしかるべき。
そのような発想を持つ資産家は多いのではないか。
そういう方々がもっと出てきやすい国にすれば、心根の優しい人々も増えるはずなのだが。
改めて強調するが、彼らがいるからこそ新しい雇用が生まれる。
その人たちがすばらしい人生を送る姿を見れば、明日の我が身とダブらせて、彼らを励まし鼓舞する若者も出てくるに違いない。
もちろん、リスク覚悟で働いても全員が成功するとは限らないし、夢破れる人も多いだろう。
だが、成功者を出す社会には新しい雇用も生まれ、新しい挑戦者も次々に出てくるのではないか。
だからこそ経済も前を向いて進んでいき、成長もしていくのである。
いまの日本では個人保証などの制度があり、残念ながらまだ「ひと転びアウト」となるために、チャレンジが口で言うほどに簡単ではない。
「七転び八起き」を可能にする国に変える。
それが日本の将来を導くはずである。
‐小さな正論」は地獄への道「金持ち優遇は止めろ」という言葉に込められているのは、「結果の平等」であり、「 を悩む思想」なのである。
確かに、持てる者と持たざる者の麓がなく、全員が平等であるというのが理想的な社会なのだろう。
いまの日本ほど機会の平等に恵まれている国はない。
誰でも教育や職業を自由に選択できる間は日本の他にはないはずである。
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